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   写真の中央左寄りに見える塔が、DDR 時代に建国20周年を記念して建てられた高さ365mのテレビ塔であり、本来の Alexanderplatz は、その左に見える細長い蒲鉾形の S-Bahn の駅(Alexanderplatz)の円形の広場であり、19世紀のはじめに、Berlin を訪れたロシア皇帝の名前をとって名づけられたものである。さらにこの写真では、テレビ塔の右に、後に触れる Marienkirche, その右上に Rotes Rathaus、またその右側に二つの尖塔を伴った Nikolaikirche を中心にした Nikolaiviertel を見ることができる。その上方を流れているのは Spree 川である。
   テレビ塔が立っているところから右の方に横たわっている広大な広場は Marx-Engels-Forum と呼ばれており(ほぼ中央部分に今でも2人のブロンズ像が立っている)、DDR 時代に戦災で破壊されていたとはいえ、ここに存在していた建物をすべて撤去してこうした広大な広場を作り、また広場を貫く6車線の Spandauer Straße、手前にある Karl-Liebknecht-Straße、あるいは後方の8車線もあるとてつもなく広い Mühlendam/Grunerstraße を建設したのである。ちなみにこうした幅広い道路は、いざという時に滑走路に使えるようにしたそうである。
   テレビ塔のすぐ横に立っている尖塔付きの建物は Marienkirche である。この教会はかなり古いもので、もちろん火災その他にあったために改造が行われてきたが、尖塔の形態は別として、主要部分は14世紀末以来変わっていない。今では広場の中に立っているが、それはすでに述べたように、周りの建物が取り壊されたためで、戦前は住宅の密集しているところに立っていた。
   その右側に立っている赤い建物は Rotes Rathaus(赤い市役所)と呼ばれるもので、1860年代にイタリア・ルネサンスの宮殿を模して建てられ、戦災でかなり破壊されたが、戦後修復され、旧東 Berlin の市役所、そして統一後は Berlin 市政府の庁舎として使用されている。
   そのさらに右側に見える、2つの尖塔をもつ建物の周辺は Nikolaiviertel と呼ばれる Berlin 最古の地区である。しかし、これについては別のページで詳しく触れることにする。