猟鳥獣料理

 本来狩猟民族であったドイツ人は、現在でも鹿、野ウサギ、イノシシなどの野生動物、あるいは雉や山ウズラなどの野鳥を好んで食べるが、中世以降は狩猟が専ら貴族のホビーであったため、鳥獣肉(Wildbret)の料理はどちらかと言えば高級料理に属する。臭みがあるため調理に高度の技術が要求され、また材料がなかなか手に入らないことにもよるが、今日では家庭料理というよりレストランで食べる料理である。鹿やイノシシは主としてローストに、ウサギは丸焼きや煮込みにして食べるが、これも地方によって様々な調理法がある。