Capitol Records 2
私が所有しているキャピトル・レコード盤のうち「レインボウ・キャピトル」以外のレーベルをご紹介します。


Green Capitol label
MEET THE BEATLES (STEREO ST-82047)

グリーン・キャピトル・レーベル
グリーン・レーベルは1969年9月のレインボウ・キャピトル・レーベルの終了後1971年4月までと短期間しか存在しなかったレーベルですが、個人的にはこの明るいグリーンのデザインはとても好みで、もしかしたらAppleレーベルより好きかもしれません。
MEET THE BEATLESに関して言えば、71年1月までしかこのグリーン・レーベルはプレスされなかったそうで、かなりレア度は高そうに感じますがはてさて・・・。
クラシカルな従来のロゴに代わって、レコード盤を模したと思われる黒いドーナツ型の周りをCの頭文字が囲んだ新ロゴが採用され、左側にやや丸めのフォントでCapitolの文字を配してあります。
タイトルは非常に小さな文字になり、タイトル下にカッコつきで"Recorded In England"の表記があります。
リムのボトム部分に"Manufactured under license from Capitol Records, Inc., (以下所在地)"の製造者表記があり、権利表記はありません。
このレーベルには商標登録のマークの位置により、
"Capitol""l"の横にに"TM"がくるものと"l"の下にRがくるものの2種類があります。
マトリクスNo.はST 1 82047-W1(side-1)ST 2 82047-W1(side-1)。マトリクスの刻印のお向かいにやはり手彫りで2の数字が刻んであります。

Purple Capitol label (T)
RUBBER SOUL (STEREO SW-2442)

RUBBER SOULステレオ盤のパープル・キャピトル・レーベルです。
(厳密にはマルーン・レーベルと呼ぶべきものらしいですが、慣習を優先して、当座はパープルと呼ぶことにします)
パープル・レーベルは、もともとレインボウ・キャピトル以前の時代(40年代〜50年代)に使用されていたデザインを70年代に入って復活させたものです。したがって正確を期すのであれば(T)という表記はすべきではないのかもしれませんが、今回はビートルズのアルバムに使用されたものに関して、ということでご容赦いただきましょう。

スピンドルホール真下にメンバー4人のフルネームが記入され、作曲者クレジットは最後にひとまとめになっています。
"Recorded In England"の表記はありません。
リムのクレジットは天井部分に"MFD. BY CAPITOL RECORDS, INC., A SUBSIDIARY OF CAPITOL INDUSTRIES・EMI, INC., U.S.A."の製造者表記、"ALL RIGHTS RESERVED〜"の権利表記がボトムに配置。
曲名リストは中央ぞろえに変わりました

マトリクスNo.は手彫りでSW-1-2442 H24(Side-1)SW-2-2442 G32(Side-2)。カリフォルニア・プレスであることを示すの刻印があります。

Purple Capitol label (T)
REVOLVER (STEREO SW-2576)

同じくステレオ盤REVOLVERです。
デザイン的には上のRUBBER SOULとほとんど変わりませんが、作曲者表記が1曲ごとに付記されるスタイルになり、曲目リストの最後に1行開けて"Recorded In England"の表記が入っています。
リムのクレジットは上のRUBBER SOULと同じ。
曲名リストは同じく中央ぞろえです。
マトリクスNo.は手彫りでSW-1-2576 J-33(Side-1)SW-2-2442 J21(Side-2)
上のRUBBER SOULと同じくカリフォルニア・プレスであることを示すの刻印があるほか、"MASTERD BY CAPITOL"のクレジットがスタンパーで刻まれています。

Orange Capitol label
ABBEY ROAD (STEREO SO-383)

75年12月から78年3月までの間に使用されたオレンジ・キャピトル・レーベルをつけたABBEY ROADです。
Capitolのロゴはゴールド(メタリックなベージュ?)の活字体になり、レーベルの底辺に配置されています。
"Produced by George Martin""Recorded In England"のクレジットが最後に入っています。
曲名表記が左揃え、演奏時間が右揃えになっており両端揃えになっています。
盤面表記とレコードNo.がスピンドルホールをはさんで左右に位置し、曲名表記は上に3曲、下に3曲配置されています。

Mint green Capitol label
ROCK 'N' ROLL MUSIC Volume 1
(U.S. STEREO SN-16020)

鮮やかなミントグリーンのレーベル。
キャピトルがVolume 1Volume 2にバラしてリリースした際の、Volume 1に使用されました。
(この、Volume 1、2にバラしたスタイルのものは、後にEMIの廉価レーベルMFP(MUSIC FOR PLEASURE)盤からも発売されています。
このレーベルは、下に挙げたVolume 2の深いグリーンのレーベル同様、他のビートルズのアルバムには使われていないようです。
色以外のデザインはパープル・キャピトルとほとんど変わりませんが、曲目リストの下に"Produced by George Martin""Recorded In England"の表記のほか、「マルP」1979 EMI Records Limited.のリリース年表記があります。

Deep green Capitol label
ROCK 'N' ROLL MUSIC Volume 2
(U.S. STEREO SN-16021)

12に分けてリリースされたROCK 'N' ROLL MUSICVolume 2の方は、グッと深みのあるグリーンを使ったレーベルです。
私が所有している盤は、12でプレスされた場所、もしくは時期が異なるようで、盤面表記の数字は1の方がかなり太いのに対し、タイトル文字は2の方がやや太め。全体のレイアウトにも微妙な違いが見受けられます。

Purple Capitol label (U)
RUBBER SOUL (U.S. STEREO c1 0777 7 46440 1 3)

正確なプレス時期は不明ですが、どうやら88年ごろから90年代初頭にかけて使用されたものらしいパープル・レーベル。
リムに"MANUFACTURED BY CAPITOL RECORDS, INC〜"のクレジットがありますが、内容はオリジナルのU.K.盤RUBBER SOULです。
キャピトル名義で英オリジナル・アルバムのリ・イシューを行うという経緯のせいでしょうか、レーベルにはキャピトル、パーロフォン、アップルすべてのロゴが使用されており、ひと回り大きいタイトル文字を中心に、おなじみのCapitolロゴはやや小さめにアレンジされて12時の位置に、PARLOPHONEAppleのロゴを左右に配置してあります。なんだか盛りだくさんですね。

タイトルすぐ下には"Produced by George Martin"のクレジットと"Recorded In England"の表記があり、
"MANUFACTURED BY〜"の製造者表示と
"ALL RIGHTS RESERVED〜"の権利表示は一体化して10時の位置から2時の位置まで続くよう配置されています。
個人的には、リムのクレジット部分を見ていただければお分かりいただけるように、ちゃんと円周に沿ってカットされていないことがやけに気になります。ちゃんと切れ。

なお、このレコードでは表ジャケットには英国オリジナル盤にならってパーロフォンのマークが右下に置かれ、裏ジャケットでもパーロフォンのマークが最も大きく左側に、Capitolロゴとリンゴのマークは小さく両端にレイアウトしてあります。
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