奈良でお花見2006年春

春の気まぐれな天気が続く中、、桜の花を見る旅をする時期を決めるのは難しいです。
四月中旬、開花している期間の長い、吉野の桜を目指す事にしました、二度目ですが何年か前の時は
中千本までの花見でした、今回は出来るだけゆっくりと奥千本の方まで行く事にしました、2泊3日の予定
での花見旅、吉野は山なので、天気予報を見ながら二日目に行く事にしました。



花見一日目まずは吉野方面に向かい、室生、長谷近辺の寺々を巡りました。 

仏隆寺(ぶつりゅうじ)
室生寺の南門として、摩尼山光明が岳の麓に
位置し、まるで山懐に包まれているような寺です。

山門前には奈良県で最大、最古の株といわれる
天然記念物で樹齢900年の望月桜(モチヅキザクラ)
があります……まだ咲いていませんでした →
気を取り直して、両脇に桜が咲いている197の
石段を上り境内にある本堂にお参りしました。

この寺や景色は、何かしら懐かしい感じがします。
石段を下る時に気が付いたのですが、石段の
周りは、ヒガンバナの葉にびっしりと覆われていて、
時期が来たら、お寺がヒガンバナの赤に染まる
のも見られるのではと思いました。


長谷寺(はせでら)
平安時代より観音信仰として多くの人々が詣でる
古刹で、四季折々の花を楽しむ事が出来る花の
お寺としても知られています。

仁王門の前の参道には数本のハクモクレンが、
桜に負けずと咲き誇っていました。

仁王門をくぐって、回廊式の399段の登廊を
ゆっくりと上り、本堂(国宝)にある高さ10メートル
余りの十一面観世音菩薩像と対面です、そして
本堂の外舞台から見下ろす境内の大伽藍は、
まるで桜の花の中に浮かんでいるようでした。

仁王門


大宇陀町本郷の又兵衛桜(またべえざくら)

大阪夏の陣の豊臣方の敗退により、大宇陀の
本郷に戦国武将の後藤又兵衛が落ちのび、
僧侶となり一生を終えたとの伝説があり、
シダレザクラがある場所も後藤家の屋敷跡だった
事から「又兵衛桜」と呼ばれています。

大宇陀は阿騎野という、奈良時代の狩場だった
そうです、本郷は交通の便があまり良くないけれど
丁度、桜まつりが行われていて、小雨の中、
花見やカメラを構える人達が来ていました。

菜の花を前に、桃の花を背景にしたシダレザクラ
見事でした、樹齢は300年と言われています。


安倍文殊院(あべもんじゅいん)
日本三文殊の一つで、陰陽師の安倍清明生誕の
地とも言われています。
朱色の山門をぐぐり、桜の花びらが敷きつめられた
石畳の参道を通り、本堂に向かうと、
丁度、本尊の文殊菩薩像の特別拝観が行われて
いたので、拝観しました。
獅子の上に乗った文殊菩薩騎獅像は、
高さ7メートルの大きさで、見上げた姿は凛々し
かったけれど、獅子は何かしらユーモラスな
顔でした、他に拝観の人が居なかったので、
ゆっくりと対面出来ました。
桜を水面に映していた文殊池では、見事さにしばらく
見とれてしまいました。

本堂