U.S. EDITIONS米キャピトル盤の特徴@デザインが垢抜けない 1965年ごろまでの英盤と米盤を見比べていただければよくお分かりいただけるように、米キャピトル盤はとにかく「タイトル・ロゴが大きくて派手」。 英盤でもファースト"PLEASE PLEASE ME"は大きなタイトル文字でグループ名をアピールし ていましたが、セカンド以降はデザイン重視で文字もデザインの一部として全体との調和の中 で配置されています。 しかしキャピトル盤の場合、赤やオレンジのド派手なタイトル文字がこれでもかと迫ってくる感じ で、ことデザイン・センスに関しては当時の作品を見る限り「ダサイ」としか表現のしよ うがない気がします。 エンターテインメントに関しては間違いなく世界一の大国であるアメリカではあるが、レ コードのジャケットもミュージカルのネオンサインに近い感覚でデザインされているのかも知れません。 Aリリース数の多さ 本国イギリスでオリジナル・アルバムを7枚出す間に、アメリカではキャピトルだけでも11枚 のアルバムがリリースされています。 キャピトルからの1stアルバム"MEET THE BEATLES"は英国2枚目の"WITH THE BEATLES"、 サウンド・トラック盤であるUnited Artistの"A HARD DAY'S NIGHT"は英国の3枚目、1964 年末にリリースされた"BEATLES '65"は英国4枚目の"BEATLES FOR SALE"に、サウンド・ト ラックである"HELP!"は英国5枚目の同名アルバムにそれぞれ対応していて、英6枚目の "RUBBER SOUL"、7枚目の"REVOLVER"はそれぞれCapitolからの9枚目、11枚目として(収録 曲は異なるが)リリースされました。 前ページでも触れましたが、枚数を増やす手法としてはLP未収録のEP、SP収録曲を集めたり、 異なる英オリジナル・アルバムの曲を少しずつ持ち寄るなど、かなり強引なやり方です。 (1966年までの間に、Vee Jayからここで紹介した米国デビュー盤以外にら5枚のLPが出さ れているほか、MGM、Atco、Metro、Clarion等のマイナー・レーベルか ら、初期のステージやインタビューを収録したアルバムがいくつか出されています。) このあたりを踏まえて、1966年までの英国盤と米国盤を簡単な年表にしてみました。 ご参考にご覧ください。
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